『植民地支配の清算必ず実現 北朝鮮「日帝の朝鮮占領被害調査委員会」』(産経新聞)

朝鮮中央通信によると、北朝鮮の「日帝の朝鮮占領被害調査委員会」は31日、日本の植民地支配に対する清算を「決して見過ごさず、必ず実現する」と主張するスポークスマン談話を出した。
 2月4日から始まる日朝並行協議には言及していないが、過去清算を最優先とする北朝鮮の同協議への姿勢を反映したとみられる。
 談話はまた、日本が「米帝の(北朝鮮への)敵視政策に便乗している」と非難、韓国民に対し「反米、反日闘争にこぞって立ち上がるべきだ」と訴えた。(共同)

自らは、韓国民に対し「反米、反日闘争にこぞって立ち上がるべきだ」と訴えるにもかかわらず、日本には「米帝の(北朝鮮への)敵視政策に便乗している」と非難する。
自分のことは棚に上げてというか、支離滅裂というか、相手を敵視することなく対話のテーブルにつくべきだと思うなら、自らもそうするべきでしょう。
さらに言えば、日本政府も、「米帝の敵視政策に便乗している」と、北朝鮮から言われている事実も反省するべきで、「便乗している」などと言われないよう、米国ともっとはっきりとした形で協力して、北朝鮮拉致問題を含む不法行為に対処すべきでしょう。
そうすることが、日米間の結束を強め、両国の決意がゆるぎない物であると、北朝鮮に分からせるのに有効であると思いますし、ふらふらとして自らの立場を明確にしない韓国という国の目を覚まさせることにも繋がると思います。
記事中にもありますように、今月4日からは日朝並行協議が行われますが、拉致問題にいい加減な幕引きが行われ、植民地支配に対する清算という賠償だけが先行することのないよう、注視する必要があるでしょう。
最近、3点セットや4点セットと呼ばれる諸問題をはじめ、様々な政治的課題が小泉政権にとって逆風となりつつあります。
そういう中で、名誉挽回とばかりに日朝国交正常化に政府が走らないとも限りません。
国内でも、拉致についての関心が、一時期に比べて大きく後退しているように思われる今、安易な幕引きが行われないかと危惧しています。
拉致問題の全面的な解決を「決して見過ごさず、必ず実現する」。
私たちも、今一度決意するべきでしょう。


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