『横田さん入院は難病治療 50日ぶり退院』(共同通信)

北朝鮮による拉致被害者横田めぐみさん=失跡当時(13)=の父親で、昨年12月から入院していた拉致被害者家族会代表の横田滋さん(73)が約50日ぶりに退院し、30日、コメントを出して厚生労働省指定の難病「血栓性血小板減少性紫斑病(TTP)」だったことを明らかにした。
 完治までさらに3カ月が必要で通院しながら自宅療養し、遠方への講演などは当面控えるという。コメントで滋さんは「一命を取り留め、順調に回復した。1日も早く拉致被害者の救出運動に復帰できるよう努めたい」としている。

一昨年、私の父も同じ血液の病である「再生不良性貧血」という病気で、72歳で亡くなりました。
私が横田めぐみさんの拉致事件を考えるときは、私の子供が2人とも娘であることから、常に娘を失った横田ご夫妻に感情移入していました。
しかし、実際には私の両親と横田ご夫妻は、ほぼ同年齢であり、そして私自身、めぐみさんとほぼ同世代なのです。
それを考えると、失踪後の年月の何と長いことかに、改めて気付かされます。
これまで私は、ブログで何度も拉致問題を含む北朝鮮の犯罪行為について、言及し批判してきました。
しかし、ブルーリボン運動のような拉致問題解決に取り組む運動には、あえて距離をおいてきました。
それは、ある特定の立ち位置に立つことで、考え方に偏りが生まれるのではないかという恐れが、私の中にあったからです。
私がこのブログを書き始めた動機は、誰かに何かを発信したいと言うよりは、自分の考えをまとめ、客観的に眺め、他者の批判を受けながら、自分自身が陥りがちな独断や偏見を排除したいというものでした。
しかしながら、拉致問題に関してだけは、北朝鮮の置かれている状況や、被害者家族の方々の状況、日本政府の取り組み姿勢、そして世論の動向等を考えますと、これはもはや一刻の猶予もない火急の問題であるように感じました。
さらに、横田滋さんの病状のこともあり、自分の立ち位置うんぬんはいったん置いておいても、微力ながら拉致問題解決の運動の輪の中に加えてもらうべきだと、思い至りました。
自分自身、今後どのような取り組みができるか分かりませんが、ブログのトップにバナーを置かせてもらって、ひとりでも多くの方にこの問題を伝えて行きたいと思っています。