『真央 連盟“動かした”』(スポーツニッポン)

GPファイナルでの浅田選手

真央ちゃん騒動でついに連盟が動いた。フィギュアスケートのGPファイナル女子で優勝した浅田真央(15=グランプリ東海ク)が、国際スケート連盟(ISU)が定める年齢制限により、トリノ五輪に出場できない問題について20日、日本スケート連盟の3役が緊急会議を行ったことが明らかになった。今や社会現象となった騒動が、連盟幹部を動かした。
 浅田に同情する世論に連盟幹部も動かざるを得なかった。21日に開幕するスピードスケート全日本選手権のために長野入りしていた松本充雄専務理事は「(白川)会長、(藤森)副会長と私で3役会議をする。内容、結論は発表できない」と語った。
 これまで、浅田の問題に関して「連盟として何かを働きかけることはない」との立場を貫いてきた。しかし、松本専務理事は「世間の方がこれだけ関心を寄せている問題を、このまま放置するわけにはいかない。連盟として、世間の反響に対してどんな対応ができるか協議する」と緊急会議を開き対応を話し合った。
 連盟としてできることは(1)ISUに特例適用の嘆願書を提出(2)世論に対して連盟の立場をあらためて説明(3)トリノ五輪後の年齢制限の再検討をISUに提案――などが考えられるが、松本専務理事は「(今は)何も言えない」と話した。現実問題として(1)は考えにくく、(2)か(3)もしくはそれ以外の方法が話し合われたようだ。この件について近日中にも何らかの発表が行われる可能性もある。
 スケート界は、21日からのスピードスケート全日本選手権、23日開幕のフィギュア全日本選手権(代々木)、27日からのスピードスケート全日本スプリント(長野)とトリノ五輪代表最終選考ラッシュ。忙しい合間を縫って行われた3役会議は、浅田に対する同情論が放置できない状況であることを物語っていた。

私も、フィギュアスケートGPファイナルは、しっかりテレビ観戦しました。
特に、浅田真央選手のフリーの演技は、うちの子供達と一緒に手に汗握って、食い入るように見ましたし、ほぼ完璧な内容で演技を終えたときには、久しぶりに感動を覚えました。
世界の舞台で活躍し、素晴らしい演技で、多くの人を感動させ、賞賛を浴びる15歳の女の子。
しかも、それが私たちと同じ日本人ですから、うちの子もまだ小さいとはいえ、何かを感じ取ってくれたらなぁ、なんて気持ちでした。(まあ、下の子は小さすぎてムリですが・・・)

上の記事は、その浅田真央選手のトリノオリンピック出場に関する記事ですが、私は国際スケート連盟の規定に従うべきだと思います。
日本スケート連盟は、年齢制限を設ける際に賛成の立場であり、年齢制限を設けること自体にも妥当性はあると思うからです。
浅田選手の活躍をトリノでも見てみたいとか、メダルの有力候補であるとか言って、マスコミが煽りに煽っていますが、ISUのオッタビオ・チンクアンタ会長も出場資格がないと明言しているのですから、出場できる可能性は限りなくゼロに近いとも思います。
マスコミは、世論の盛り上がりを書きたてたり小泉総理の「出てもらいたいと思っている。」という発言だけを切り出したりして、特例措置を認めさせる方向に持って行こうとしているような気がします。
しかし、一方で年齢制限が設けられている趣旨や、その妥当性への言及はあまりありません。
感情論だけで特例措置を認めることの危険性の認識はあるはずなのに、15歳の新しいスターのオリンピック出場を諦めきれないのは、視聴率至上主義に走るマスコミなんだろうなぁ、と思ったりします。