アジアの孤児は甘やかさない方が良いと思うのですが・・・

13日、釜山(プサン)の金海(キムヘ

韓国の釜山では今、APEC(アジア太平洋協力会議)が12日から開催されています。
18〜19日には、21カ国首脳会議も予定されており、韓国はテロなどの不測の事態に備えて、厳しい警戒態勢がとられています。

そんな中、北朝鮮は”お決まりの嫌がらせ”を繰り広げているようです。

『北朝鮮の戦闘機2機が西海NLLを侵犯』
以下引用

北朝鮮の戦闘機2機が11日午後1時13分頃、西海ペンリョン島の西方32マイル地点で西海の北方限界線(NLL)を侵犯し飛行した。北朝鮮の戦闘機がNLLを侵犯したのは2003年2月20日以来初めてのこと。
 合同参謀本部は11日、「黄海(ファンへ)道のファンジュ飛行場を離陸した北朝鮮戦闘機2機が韓国側NLLを侵犯した」とし、「韓国空軍は直ちに西海上空を哨戒飛行していたF-5とK-16戦闘機6機を現場に出動させ、退却させた」と述べた。
 北朝鮮の戦闘機は西海公海上まで飛行し、北方に戻る過程で、まず韓国防空識別圏(KADIZ)を侵犯した後、NLLを斜めに侵犯し飛行した。北朝鮮戦闘機が韓国側のKADIZとNLLの内側を飛行した時間は2分余。
 この過程で、韓国の戦闘機が数回も無線警告放送を送ったが、北朝鮮戦闘機は何ら反応を示さず、北上したと伝えられた。
 合同参謀本部関係者は「北朝鮮戦闘機がNLLを侵犯した方向から見れば、西海から北に帰る過程だったと推定される。われわれに向かって直接飛行したわけではないため、敵対行為とは見なしていない」と述べた。
 しかし、北朝鮮戦闘機がNLLを侵犯することは非常に異例のことだ。
朝鮮日報
引用終わり


『北の小型漁船・警備艇が西海NLL侵犯』
以下引用

北朝鮮の小型漁船9隻と警備艇1隻が西海の北方限界線(NLL)を一時侵犯した。
 13日、合同参謀本部によると北側の小型漁船9隻はこの日午前2時30分から5時までの間、西海ヨンピョン島付近のNLLを侵犯した。漁船が NLLを侵犯すると、北朝鮮警備艇1隻もこれを取り締まる過程で5時7分頃、NLLを3マイルほど侵犯した。
 これら船は同日午前5時46分頃、北上をはじめ、7時半ごろ、最後の船がNLLを通過し、北朝鮮側に戻ったと合同参謀本部は明らかにした。
朝鮮日報
引用終わり

日韓が共済した2002年サッカーワールドカップの際にも、韓国が出場する三位決定戦の当日に、北朝鮮警備艇二隻が事実上の南北境界線となっている北方限界線を越えて南下、領海を侵犯するという事件が起こっています。
この時には、韓国側の高速警備艇が警告したところ、北朝鮮側が発砲、これに韓国側も応戦し、約二十五分間の銃撃戦が続きました。北朝鮮側は一隻が炎上したまま北上、韓国側の警備艇一隻が沈没するという、双方に大きな被害が出ています。

韓国では、金大中前大統領の行った太陽政策以降、北朝鮮に対しては、経済援助などで温かい手を差し伸べる一方、韓国人の拉致被害者(拉北者)や上記2002年の南北銃撃戦での韓国軍犠牲者遺族に対しては、逆に冷ややかな態度を示しています。
そして、国連総会に上程され17〜23日に表決に付される見通しの北朝鮮人権決議案に対しても、韓国政府は棄権することが伝えられたようです。(ソース東亜日報)

11月9日〜11日に北京で開催された、北朝鮮の核問題をめぐる第五回六カ国協議も、次回会合の日程すら確定できず、共同声明の履行に向けた具体策を検討する作業部会の設置も直接の言及がないままで、次回会合以降に議論を先送りした形で終わっています。


親北路線を突っ走る韓国政府は、北朝鮮の孤立を防ぐことで、その「暴発」を抑えているのかもしれませんが、様々な問題の根本的解決を先送りしているだけに過ぎないように、私には思えるのですが・・・。