韓中キムチ紛争。その時日本は・・・

日韓、日中間では、小泉首相靖国参拝が問題になっていますが、韓国と中国の間では、キムチを巡って問題が勃発しています。
『中韓キムチ“紛争”寄生虫の卵を検出と互いに発表』(読売新聞)
以下引用

【ソウル=中村勇一郎】韓国政府が中国産キムチから寄生虫の卵が検出されたと発表し、国民の間で中国製食品への不信感が高まっている。
 反発した中国側は韓国産キムチの検査を実施し、寄生虫の卵が検出されたと発表。両国間で貿易摩擦の火種となる恐れが出ている。
 韓国の保健福祉省などは先月21日、韓国で流通している中国産キムチ16品に対する調査で9製品から回虫など4種類の寄生虫の卵を検出したと発表。国民食であるキムチの問題だけに不安は急速に広まった。
 韓国では安価な中国産キムチが年々増加し、飲食店で出されるキムチの20%近くが中国産といわれる。国民の間では自らキムチを漬ける防衛策も広がり、国産白菜の価格が高騰し始めている。韓国政府は中国産キムチの通関検査の強化に乗り出した。
 これに対して中国政府も31日、韓国産キムチなど10品目から寄生虫の卵が検出されたと発表した。韓国メディアでは「対抗措置」との見方が広がっている。
 韓国政府は貿易摩擦への発展を避けようと、今月15日から釜山で開催されるアジア太平洋経済協力会議(APEC)で、キムチ問題の韓中協議体を発足させる方針だ。
(2005年11月2日3時31分)
引用終わり
中国産キムチは、寄生虫騒動の前に韓国内で鉛の含有が問題になっており、今回の寄生虫問題を含めて一気に中国産キムチの不買が広がったようです。
それに対して、中国政府は一方的な韓国の発表に不満を募らせ、韓国政府に対して事態の収拾を要請しましたが、食の安全に関することだけに韓国内でも問題は収まる気配がなく、今回の報復措置ともいえる中国政府による発表に繋がったようです。
今回中国が発表した寄生虫卵に汚染された10品目には、キムチ以外にもコチュジャンなども含まれています。
そして、この中国政府の発表に対して、韓国の食品医薬品安全庁は、下記のような発表を行いました。
『食薬庁「問題提起されたキムチ、中国に輸出されず」』(朝鮮日報)
以下引用
食品医薬品安全庁は1日、韓国産キムチなど食品から寄生虫卵が検出されたという中国国家質量検査総局の発表に対し、「取り上げられた国産キムチ製品の場合、正式に輸出された実績がない」と明らかにした。
 食品医薬品安全庁によれば、中国現地で販売されているキムチのうち、斗山(トゥサン)の製品だけ現地工場で生産しており、東遠(トンウォン)F&Bの場合、中国内にキムチ工場を運営しているものの、生産された製品は全量日本に輸出されている
 このほか、CJなどその他のメーカーは今年、中国に公式輸出した実績がないと把握された。
引用終わり
中国と韓国の間で繰り広げられている「キムチ紛争」。どうやら日本にも波紋を投げかけそうです・・・。